
中国当局は、昨年からKOLのマルチ・チャンネル・ネットーワーク(MCN)の使用に関する規制を強化し、中国版TikTokの抖音(Douyin)や微博(Weibo)などで、アカウントのプロフィールページに、所属するMCN名の表示が必須となりました。
中国のKOLマーケティングは、独自に発展し、MCNはその発展に大いに寄与してきました。MCNは、プラットフォームからトラフィックを安く購入し、資産を増やすことができ、KOLが作ったコンテンツのトラフィックを独占したり、不正操作したりすることもできます。当局の新たな規制で、プロが制作したコンテンツ(PGC)と、UGC(本来のオーガニックなユーザー生成コンテンツ)の2つのコンテンツ制作形態を、一般公開することが義務付けられました。
そのため企業は、最新の規制とKOLマーケットの動向に注意を払い、トラッフィクだけを重視したKOL選択ではなく、あらゆるリスクを加味してKOLを選定する必要が出てきました。
そこで、化粧品PRはサイエンスコミュニケーションが重要になってきます。
一般的な美容系KOLは、やみくもに配合濃度や成分を重視しがちで、効率的に消費者にアプローチすることが難しいのが現状です。
しかし専門家KOLであれば、単一の原材料や成分に限定せず、代わりに、テクスチャー、基礎科学、成分、配合、使用方法、肌の感触に至るまで、製品の完全なロジックに焦点を当てた紹介が可能です。
また皮膚科医のスキンケア製品の推奨は、ほとんどの場合客観的かつ厳格であるため、ブランドが製品の安全性評価や臨床効果の検証を行うのを支援したり、より詳細な医学研究の共同創造を行ったりすることさえでき、安全で臨床効果検証の十分な証拠を持つ製品を創り上げていくことも可能です。
中国化粧品業界メディアなどが主催する技術フォーラムでは、多くの専門家KOLや皮膚科医が参加し、化粧品の最新技術や安全性・有用性などが討論され、科学的なコミュニケーションが行われています。
このような場で自社の技術や新しい知見をPRしていくことで話題を作り、権威性を高めることができます。
さらに、多くの専門家KOLが発表内容を記事化して拡散されていくので、サイエンスコミュニケーションは、今後、化粧品PRの新たな手法として注目を集めそうです。
サポート実績あり
知粧は、中国独自のツールを運用するノウハウがあり、多数の業界メディアや「専門家・知識型KOL」と提携しているため最適なPR戦略が提案可能で、大手化粧品会社や原料会社との実績も多数あります。
技術フォーラムでのサポート実績もありますので、気になる方は、まず、お気軽にお問い合わせください。