中国化粧品の新トレンド「CLEAN BEAUTY」

中国美容の新トレンド「CLEAN BEAUTY」
中国美容の新トレンド
「CLEAN BEAUTY」

“CLEAN BEAUTY”の台頭と発展

CLEAN BEAUTY(中国語で「纯净美容」)というワードは、アメリカを中心に徐々に広まりました。このコンセプトは、「肌にとって望ましくないものが配合されてない」という成分重視から、「動物虐待」がなく「透明性」があり、「持続可能性」をブランド全体が追求するためのより包括的なガイドラインへと徐々に発展してきました。

2021年8月、Tmall Global(天猫国际)は中国で初めてCLEAN BEAUTYを「危険性のある成分を含まない」、「環境に害がない」、「動物への虐待行為がない」、「廃棄物を出さず持続可能」の4つの側面で明確に定義しました。

2022年8月には中国式「纯净美容」会議が開催され、中国式のCLEAN BEAUTYの開発動向や将来の展望など、ホットなトピックに焦点が当てられ、団体基準「化粧品の天然成分の技術的定義と計算ガイドライン」が策定されました。
「団体基準」の制定と公布は、業界全体のCLEAN BEAUTYの基準に関するコンセンサスの確立を意味しています。これは、CLEAN BEAUTYに対する業界の関連団体の高い要求を表し、天然原料を使用し、リスクを含まない成分を選択するなど、原料ソースと透明性に焦点を当てる方向に促し、中国式のCLEAN BEAUTY製品の革新と持続可能な開発を促進します。

中国式CLEAN BEAUTYの動向

CLEAN BEAUTYは、艾天然(ATTENIR)、法沫溪(Farmacy)、苏芊(Sukin)、芢(REN)などが中国国内市場で比較的よく知られているブランドです。最近では、一叶子(One leaf)、蘭(LAN)など中国の代表的な美容ブランドも登場し、中国国内のCLEAN BEAUTY市場を活性化させています。消費者の31.55%が中国のCLEAN BEAUTYブランドを好み、日本と韓国のブランドに次いで2番目に選ばれています。

CLEAN BEAUTY市場は、急速な成長期を迎えています。中国国内ではCLEAN BEAUTYの概念に対する十分な理解と認識が欠けており、ほとんどの消費者は「聞いたことがあるが理解していない」と回答していますが、90%以上の消費者は購入に前向きだと回答しています。

消費者の約60%は、製品がCLEAN BEAUTYであるかどうかを判断するのに苦労しています。また、CLEAN BEAUTYはナチュラル、オーガニック、ビーガンなどの概念と似ているため、消費者が区別することは難しい状況です。さらに、消費者の約50%は、CLEAN BEAUTY製品が有効性、安全性、低刺激性を両立できないと懸念しています。しかし、CLEAN BEAUTYに対する消費者の前向きな態度と基本的な認識、そして徐々により合理的で専門的な概念になりつつあり、中国のブランドがCLEAN BEAUTYの領域に参入することをさらに促進するでしょう。

したがって、この細分化領域の下で、中国はCLEAN BEAUTYの標準化の策定と、秩序だった競争の開始で主導権を握ろうとしています。消費者の積極的な態度と中国ブランドの積極的な行動はすべて、中国のCLEAN BEAUTYブランドには明るい未来があるという共通のシグナルを送っています。

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知粧は日本と中国に拠点があり、両国に化粧品業界のコンテンツ作成・広報PRの実務担当者が所属しています。
日本と中国では文化の違いなどから製品の魅力の伝え方が変わってきます。製品・成分の魅力をターゲット層に響くように、知粧で「正しく」、「きれい」にアレンジして配信します。