中国の化粧品ブランドがプロフェッショナリズムを構築する6つの手法

中国の化粧品ブランドがどのようにプロフェッショナリズムを表現しているかを理解することは、日本のブランドが中国でどのようにPR活動を行うべきかについても参考になります。
今回は、中国の化粧品ブランドがプロフェッショナリズムを構築する6つの手法をご紹介します。

プロフェッショナリズムを構築する6つの手法
1. チーフサイエンティスト/科学顧問を見つける

ブランドの研究開発の強さを強調するために、ブランドのR&Dの専門家として、ブランドのチーフサイエンティスト、またはブランドの共同創設者という肩書きを持つ、業界の一定の学歴・技術的背景を持つ人を見つけることが必要です。

2. 共同研究の実施

中国の化粧品ブランドは、国内外の大学や皮膚科学関連の専門家と共同研究開発研究所を設立し、研究開発の成果をブランド製品に応用していると主張しています。

また、業界で有名な第三者品質検査機関と協力して、製品の品質などに関する検査を行い、安全性の裏付けを行っています。

3. 業界当局と協力してブランド関連の活動を実施

3-1 業界団体と連携して業界団体基準を策定
例えば、花皙蔻(My ClorisLand)と広東省化粧品協会は共同でグループ標準「化妆品纯净美妆通则」を発表しました。
中国初の純粋美容基準「化妆品纯净美妆通则」が広東化粧品協会主催の第6回中国(白云美湾)化粧品国際サミットフォーラムで発表された後、中国化粧品業界は急速に「clean beauty時代」に突入し、中国スキンケアブランドの発展の指針となっています。

3-2 業界の専門家とともに業界標準をリリース
例えば、优时颜(UNISKIN)は業界の専門家と共同でヒト皮膚の老化基準「人体皮肤衰老标准」を作成した後、業界のカンファレンスで発表し、機運を高めました。

3-3 権威ある組織と共同でブランドに関連する業界白書を発表する
例えば、芙丽芳丝(freeplus)は、DT研究所とTMIC(天猫新品创新中心)と共同で、シンプルスキンケアのトレンド白書「2023『精简护肤』趋势白皮书」を発表しました。

3-4 ブランドクレームに関連する権威ある組織との関係を確立する
例えば、薇诺娜宝贝(WINONA Baby)と中国優生学協会小児皮膚専門委員会が主催する「小児皮膚健康増進フォーラムおよび中国小児アトピー性皮膚炎専門委員会設立式典」が上海で発足されました。

4. 学術論文を発表

中国の化粧品ブランドは、国内外の権威ある雑誌にブランドで使用する成分や技術に関する学術論文を発表しています。

5. ブランドで使用する成分の独自性を形成

5-1 独自の新原料
原料サプライヤーと協力し、ブランド独自の新原料を開発することで、専門性とブランドの優位性を高めることができます。
メリット:成分技術に大きな進歩があった場合、それはブランドにとって真の技術的な優位性となり、一定期間、他社が模倣したり追従したりすることが困難になります。
デメリット:人的・金銭的・時間的コストが多くかかるため、資金力があり、ある程度のブランド基盤があるブランドに適しています。

5-2 ブランド独自の特許複合成分
いくつかの核となる成分を選択して独自の効果を持つ複合成分を開発し、その複合成分を用いて特許を出願するもので、多角的なシワ改善効果のある複合成分の特許などがあります。
メリット:導入が比較的簡単で、低コスト、小規模ブランドでも実行でき、テスト段階の新規小規模ブランドでも実行できます。
デメリット:高い技術が不要でコストの障壁もないので、技術的な優位性とはみなされず、他社に同じようなコンセプトの特許を出される可能性が高い。

5-3 ブランド成分のトレーサビリティ
ブランドの中核となる成分は、原産地まで遡ることができるため、消費者は成分の由来と安全性を認識することができ、それによってブランド成分がより親密で、より本物に感じることができます。

6. 製品処方の独自性

一部の人気製品については、全体処方特許、処方製造プロセス特許、包装材料の独自性特許を申請することができ、製品が排他的な技術革新であることを強調し、ブランドの科学的研究力と製品への焦点を強調することができます。

PR活動のサポート実績あり
PR活動の
サポート実績あり

中国の化粧品ブランドは、プロフェッショナリズムを構築するため、上記のような6つの手法でPR活動を行っています。

日本の化粧品会社が中国でPR活動を行う場合、上記のような6つの方法をできるだけ取り入れることで、成功する確率をあげることができます。

知粧は、中国で様々な手法により、大手化粧品会社や原料会社のPR活動をサポートした実績があります

予算内で最適なPR戦略をご提案いたしますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。

メディア選定はお任せください
メディア選定は
お任せください